当社は、大化の改新(645年)後に遷都された難波長柄豊碕宮の旧跡地に位置し、孝徳天皇の崩御後、この土地は荒れ果ててしまいました。宮跡は松林と成り果て、八本松と呼ばれていました。この状態を哀れんだ一条天皇と藤原道長は、この地域を開墾する際、孝徳天皇の御恩を忘れてはいけないと、松林の中に小さな祠を建て、孝徳天皇をお祀りしました。その後、村人の希望から素盞鳴尊を合祀することになりました。
明治5年には村社に社格が上がり、明治41年4月7日に村社南長柄八幡宮を御本殿に合祀し、次いで兼務社の東照宮社、厳島神社を末社に合祀しました。他にも稲荷神社、恵比寿神社を末社にお祀りしております。しかし昭和9年6月29日にお社が炎上し、由緒がわかる資料が全て焼けてしまい、詳しいことが不明のままになってしまいました。
当社の御本殿は昭和5年より改築造営に着手され、昭和15年に木造の流造りで造営されました。昭和19年には遷都1,300年祭を行い、それと同時に豊崎神社を官幣大社豊碕神宮への昇格する申請の準備をし、当時の宮内省と内務省に願書提出の内諾まで受けていましたが、終戦の混乱により社格昇格は無期延期となってしまいました。さらに同年6月1日に戦災に遭い、社殿は炎上してしまいました。しかし昭和39年10月15日に、現在の鉄筋コンクリート造りの社殿で復興いたしました。「氏神 豊碕神社」は通称「豊崎宮」と称し、氏子・崇敬者各位の御奉賛により、祭祀を行い維持運営をいたしております。

主神 人皇第三十六代 孝徳天皇
相殿 人皇第十五代 應神天皇
相殿 素盞嗚尊
当社の御本殿は、神殿(正殿)・神楽殿・拝殿がひとつになったお社です。昭和19年6月1日に当社は戦災に遭い、昭和39年10月15日に現在の鉄筋コンクリート造りの姿で復興いたしました。御本殿には、人皇36代孝徳天皇・素盞鳴尊・人皇15代応神天皇・徳川八幡宮の四柱の神様をお祀りしております。
孝徳天皇は大化の改新のあと御即位なされた天皇で、「氏神 豊碕神社」の中心の神様です。昭和19年には、大阪府・大阪市の調査により、孝徳天皇をお祀りしているお社は宮中の皇霊殿以外では、神社としては豊崎神社のみであるとの調査結果がでました。河内に鶯古墳とも呼ばれる孝徳天皇の大阪磯長陵があり、自然のままの小さな古墳がお祀りされており、毎年11月27日には孝徳天皇祭として駿前祭が行われています。
素盞鳴尊は京都の八坂神社の御祭神で、八坂信仰の流れでお祀りされているのだと思われます。関東では素盞鳴尊の名称が須佐之男命と変わり、埼玉の氷川神社を中心に氷川信仰により広まっています。
応神天皇は八幡信仰の神様です。大分の宇佐神宮を中心に、京都の石清水八幡宮、神奈川の鶴岡八幡宮など、全国の神社の3分の1が八幡神社であると言われております。応神天皇は大陸とのつながりが強く、仏教と関わリの深い方でしたので、八幡大菩薩としても厚く信仰されています。
僧形八幡宮様は、僧侶の形をした八幡様です。この八幡様は、昭和50年に旧家の尾上家の守り神であった八幡様を当社御本殿にて合祀いたしました。

攝社 鹿島神社
相殿 豊受大社
当社の鹿島神社は、茨城県の鹿島神宮から武甕槌大神を御祭神に勧請しております。
江戸時代の初めに、この村で疫病が流行した為、戦国時代に武神として崇められた武甕槌大神に流行を阻止していただこうと、常陸国(今の茨城県周辺)から勧請しました。武神であるため、武術の向上をお祈りされるのはもちろんですが、体の弱い方々を肉体的・精神的に守ってくださる神様です。

末社 恵美須神社
恵美須神社にお祀りされているのは、関西では“ゑべっさん”と呼ばれる七福神の一神で、商売繁盛の神様です。
当社では毎年1月9〜11日に戎祭りが行われます。この期間は氏子の方々はもちろん、商売繁盛を願う商売人の方々が吉兆笹と呼ばれるお飾りのついた笹をお求めになり、ご祈祷を受けてお帰りになられます。

末社 東照宮社
相殿 嚴島神社
当社の東照宮社は徳川家康公をお祀りしております。
大坂冬の陣の際に徳川家康公が傷ついて退陣している最中に、この村の者にご飯を差し出されて喜ばれたという逸話があり、家康公が亡くなって神様として崇められるようになってから、この村でもお祀りするようになりました。今では家康公の学業の優秀さから、学業の神様として崇められる一方で、天下統一という偉業を成し遂げたことから、成功祈願のお社としても有名です。
厳島神社は広島県にある神社で、御祭神は福岡県の宗像大社の宗像三女神です。
宗像大社が玄界灘に御鎮座されているのと同様に、厳島神社も九州と近畿を結ぶ瀬戸内海の海上交通要衝の地である事から、交通安全の神様として祀られております。さらに七福神の一神の弁財天としての信仰もあります。音楽や弁舌が巧みな神様であった事から芸事の上達を祈願する方も多くおられます。

末社 稲荷神社
稲荷神社は当社の氏子区域を守っていただいている神様をお祀りしています。このお社は“お稲荷さん”と呼ばれて親しまれています。
神社の神道は、人々の生活の安泰を祈り、自然との共存共栄を祈る信仰です。特にお稲荷さんは土地を守る神様なのはもちろんですが、名前にも“稲”がつくように、稲作農業中心で生活してきた日本人にとって最も大切な神様で、毎年4月15日に稲荷祭を行っています。


